私たちの身の回りにあるものは、すべて元素でできている。
元素は、すべてが異なる性質を持っている。
学生時代に、学んだ周期表(Wikipediaより)には、全ての元素が理路整然と並んでいる。

2016年11月に正式名称が「ニホニウム」と名付けられた元素は、原子番号113番。
日本の理化学研究所が、合成と証明に成功し、命名権を与えられた元素である。
このように、元素は、物質を分解していくと発見されることがあるのです。
水は、水素と酸素でできている
ところで、生物が生きていくために必要不可欠な水は、酸素と水素でできている。

これは、小学校の理科で学んだ記憶があるだろう。
水は、水素原子2個と酸素原子1個が仲良く手をつないでいる分子という状態がたくさん集まってできている。

水分子は、酸素原子と水素原子からできていると言ってよい。
つまり、すべての物質はいくつかの原子から構成されている。
原子と元素の違いは、何だろう??
そもそも原子も元素も「物質を構成する単位」です。
しかし、言葉の意味は異なっている。
原子とは、構造を示す言葉であり、元素とは、性質を示す言葉です。
そして、原子をさらに細かく分けてみると、「原子核」と「電子」から成り立っている。
原子核は、正の電荷を帯びていて、電子は、負の電荷を帯びている。
上の図のように、電子は原子核の周りを飛び回っているイメージです。
そして、一番外側の電子の数により、その原子の特徴が決まりますが、この図は、あくまでもイメージであり、実際の原子の世界は、原子核の周りに電子が雲のように存在しています。

さらに原子核は、「陽子」と「中性子」から構成され、陽子は、正の電荷を帯びていて、中性子は、電荷を帯びていない。
このように原子は、陽子と中性子と電子から成り立っているが、数をみてみると、陽子と中性子と電子は、同じ数だけ存在する。だから、原子は電気的に中性となる。
そして、中性子の数が異なる原子も存在する。これを「同位体」と呼ぶ。
水素は、中性子を持たない普通の水素(軽水素)、中性子がひとつ多い重水素、ふたつ多い三重水素などの同位体があるが、どもれ水素という元素である。
原子番号は、陽子の数により決定されている。また、陽子と中性子の個数の合計が、その原子の質量数となる。
例えば、水素原子は、陽子が1個だから、原子番号は、1で、質量数は、1となる。酸素原子は、陽子の数が8個。陽子8+中性子8=16で、原子番号は、8で質量数は16となる。
原子の大きさは、直径が約0.1ナノメートル(1億分の1センチメートル)です。
水素の誕生
水素やヘリウムなどの、比較的軽い原子が誕生したのは、ビッグバンが起こった3分後。
水素のもとである素粒子が誕生した。
やがて水素とヘリウムが集まって恒星ができるのです。
宇宙が誕生してから約38万年たってからのことです。
さらに、それより重い原子が誕生したのは、宇宙誕生から4億年が過ぎてからのことです。

原子のガスが集まり恒星ができました。
その恒星の中で、原子核同士が反応して、重い原子核が生まれる反応である核融合反応が起こり、軽い原子から